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軽井沢辞典

2021.04.20

序章~私たちにとっての軽井沢って何?

あなたは’軽井沢という場所に何を感じますか?
明治時代に外国人宣教師が開いた有名な避暑地?  それとも素敵なブライダル?   ドライブがてら訪れるアウトレット?  もし音楽ファンならジョンレノンを思い出すかもかもしれません。
他の有名な観光地では、そこを訪れるときに何を目当てに行くか?  ということは、意外とはっきりしていることが多いものです。例えば、京都なら祇園の伝統的な街並みを散策したい、ついでに舞妓さんも見れたらラッキー、奈良だと大仏見て鹿にせんべいをあげようとか、日光に訪れるなら何といっても見どころは紅葉の季節でしょう。
また、最近長野新幹線が延びて北陸新幹線となり、金沢まで行けるようになりましたが、こちらも小京都と呼ばれる、端正な街並みが楽しみな街です。

あれをやりたい、あそこに行きたい。

一般的な行楽地ではワクワクとした気分に包まれることでしょう。これをdoの気分と呼びましょう。何かをやるという意味での do です。
しかしこれら他の有名観光地に比べて、軽井沢の場合、いまひとつこれという観光の目玉がないのです。 確かにプリンスアウトレットは大きくて素敵ですが、軽井沢だけにあるわけではありません。白糸の滝、スワンレイクと呼ばれる雲場池、塩沢湖など訪れる場所はありますが、これぞ軽井沢という代表的な場所であるわけではありません。
それもそのはず、そもそも中山道沿いの寒村だった軽井沢は、100年前の明治時代、カナダ人宣教師によって何もせずゆったりと時を過ごすために見つけ出されたのでした。 何もしないでぼーっとする、軽井沢はいわば引き算の観光地といえるかもしれません。 いつもとは違う時間を過ごす場所、軽井沢へようこそ。ここでは、少しばかりいつもとは異なる時を過ごしてみるとしましょうか。7

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