軽井沢辞典

2022.10.24

軽井沢は紅葉真っ盛り

温暖化の影響で、軽井沢の今年の紅葉は遅いかな、とぼんやり考えていましたが、しかし、10月下旬に入り紅葉が加速度的に進んできました。ここメイプルチューダーハウスでも、看板のもみじの樹々が美しい紅葉を見せてくれています。

樹々の間にひっそりと建つ山荘、、、これこそが軽井沢の伝統的な別荘の建て方ですが、実は危機に瀕しています。理由はいつもながら重層的です。1つの大きな理由は、軽井沢の別荘が、夏オンリーの別荘 → 通年利用のセカンドハウスと移り変わってきて、そしていまや二拠点生活の土地としても軽井沢は注目されています。美しい森の風景を持ちながら、東京24区とまで揶揄されるくらいヒトとおカネの流れが東京と直結している軽井沢は、東京脱出の恰好の受け皿でもあるのです。

しかし、そうなると住民は得てして陽当たりを求めます。夏だけの別荘なら家の周りに樹々を残して、陽ざしを遮って涼しく過ごす、、、しかし冬はそうもいきません。こう考えると、町役場がお題目のように唱える
”善良なる保養地としての軽井沢の環境を維持する”

とはそれほど簡単なことではないのです。

しかしながら、陽当たりを求めて敷地内の樹々をすべて切ってしまったら、そこはもう軽井沢ではありません。これから軽井沢に家を建てる方は、そのあたりをぜひご理解して、ビルダーと戦って木を残していただきたいです。

敷地内に樹々があるとこんな風景も楽しめます。。。

さて紅葉が始まるには、夜の気温が7-8度に下がることが必要だそうです。だから、夕方以降は軽井沢では暖房が欲しくなります。そうはいっても、天気が良ければ昼はまだ暖かい軽井沢、落ち葉に囲まれてのBBQはいかがでしょうか?

こちらの記事もおすすめです

  • 別荘

    2021.12.31

    軽井沢別荘地探訪~旧軽井沢愛宕山

    軽井沢は面白い場所だ。日本広しといえども、これほど多様性を持つ別荘地はないだろう。 個人的に”レアル軽井沢”と呼んでいる一帯がある。場所的には旧軽井沢の奥万平ホテルから鹿島の森、離山、国道18号旧道の南側南原、南が丘の一帯である。このエリアの特徴は、明治時代か...

  • 別荘

    2021.09.24

    軽井沢の理想の家って? #3 ツーバイフォー

    さてツーバイフォーの話をする前に、時代背景を少し見てみましょう。 木造住宅で古くあるのは、軸組工法です。簡単に言えば、木材を縦に置く柱と横に置く梁を組み合わせて家を形作る方法です。長い木材があって、どのように家を作ろうかと考えたときに、当然この発想が出てきます...

  • 別荘

    2022.06.04

    進化続ける軽井沢

    以前の投稿でも述べた通り、軽井沢の発祥は、明治時代に外国人宣教師に避暑地として見出されたことにさかのぼります。 もちろん、それ以前の江戸時代にも軽井沢に人は住んでいましたから、それ以前も軽井沢は存在して人々が暮らしていたわけですので、発祥という言葉は適切ではな...

軽井沢流からのご提案