
軽井沢辞典
2021.09.29
軽井沢って豪雪地帯?
軽井沢では雪はどれくらい降るの?
東京の知り合いからよく聞かれます。 元々は夏の避暑地だった軽井沢、昔は冬の滞在はそれほど考えられていませんでした。だから、築30年より古い別荘では、壁に全く断熱材が入っていなかったりします。窓もアルミサッシのシングルガラス、基礎は独立の高基礎。このような仕様では、家の中に外気が入り込んで、外とほとんど変わらない温度、当然、このような建物では、厳しい軽井沢の冬を過ごせません。

しかし、軽井沢は長野、越前のような日本海気候ではありません。軽井沢から北に30㎞、標高にして200mほど上がった北軽井沢にまで行くと、冬の降雪もぐんと増えて、イメージとしてはこの当たりから日本海側気候が始まるという感じです。北軽井沢からさらに北上すると車で1時間以内で有名なスキーリゾート、草津温泉や万座にたどり着きます。
ですから、軽井沢は冬の間常に雪があるわけではありません。しかし、寒いです。冬型気圧配置の日だと、最低気温マイナス15℃、最高気温マイナス4~5℃といった真冬日も珍しくありません。しかし、軽井沢で雪が降るのは、東京で冬の雨が降っている時です。西高東低になると、太平洋側だと晴れ、日本海側は降雪となりますが、この時軽井沢はとても寒い風が吹き渡たり、でも陽ざしに溢れた冬晴れの1日となるのです。

しかし、幹線道路では乾いていても別荘地に入ると交通量が少なくて前回降った雪が残っていることがよくあります。日中にいったん解けた水が夜に再び凍って、朝凍結することもしばしば。だから、軽井沢は雪が降っていなくても冬タイヤは必須です。大体、地元の人々は11月の終わりに冬タイヤに交換し、大体5月の連休までそのままでいることが多いようです。
コロナが広まる前、日本の他の場所と同じく、軽井沢もインバウンド観光客に沸きました。例えば中国人は、寒さが嫌いな人は2月の春節にタイを訪れて、逆に雪を求めてニセコや白馬に多くやってきました。軽井沢も同様です。わたしたちが滞在するときに軽井沢に雪はあるか?とか、太子スキー場(❕、プリンススキー場のこと)はどのくらい離れているかとよく聞かれたものです。
骨身に染みる寒さは嫌ですが、断熱が効いた暖かい室内で森に降る雪を眺めながら、コテージに滞在するのも、とても贅沢な時の過ごし方ですね。
