軽井沢辞典

2021.05.23

春の軽井沢

他の地域ではもう気の早い梅雨前線がかかり、そろそろ梅雨が始まろうかという空模様ですが、軽井沢では長い冬が終わりやっと春を迎えようとしています。東京では桜の花が散った後に樹々の新緑が芽吹きますが、5月の連休の軽井沢には新緑はまだありません。天気が悪かったすると肌寒く、夜には暖炉の火がまだまだ嬉しい気温に下がります。

軽井沢在住の知人が”軽井沢では盛夏を除いて1年中暖炉を焚いていたものです。そして一番寒い冬には来ないのです”
と笑っていました。夜に気温10℃くらいになると暖炉が欲しくなりますが、軽井沢では10月から6月までは天気が悪いと夜はこのくらいの気温に下がるのではないでしょうか? どうりで1年中暖炉が恋しくなるわけです。

森の春は下から上に上がっていきます。つまり、新緑は森の一番下の野草に始まり、低木そして中高木へと上がっていくのです。軽井沢は標高が高すぎて杉の木はありません。多分、杉が生育するには気温が低すぎるのでしょう。その代わり、青森で有名なヒバなどはよく育ちます。 わたしは花粉症ですが、だから軽井沢では花粉症は出ません。しかし、連休中に森を歩くと何か不思議な感覚に襲われます。まさにこれから発芽しようとしている森のエネルギーでしょうか?まさに生命力がむんむんと流れているといった感じで、これでちょっと具合が悪くなってしまうことさえあります。特に多感な子供たちは発熱することがあります。

わたしたちも生物であるから、森の植物とエネルギーで交感しているということでしょうか?

軽井沢の紅葉は10月後半から11月上旬です。つまりこれから約5か月間、軽井沢の森は夏の佇まいを見せてくれます。


こちらの記事もおすすめです

  • 文化

    2021.04.06

    オリジナル軽井沢とは❓

    軽井沢は明治時代に外国人宣教者たちによって、避暑地として見出されました。 彼らが最初に軽井沢にやってきた明治時代初期、軽井沢は中山道沿いのひなびた宿場町でした。旧中山道は旧碓氷峠から遊覧歩道を下って旧軽井沢銀座へと降りてくるルートです。だから、宣教師たちも旧軽...

  • 別荘

    2021.07.20

    軽井沢別荘地探訪~ 旧軽井沢

    旧軽井沢別荘地はいわずと知れた軽井沢発祥の地です。100年以上前の明治時代、外国人宣教師たちがはじめて別荘を建てた場所がここです。すなわち、軽井沢の真髄、精神を持つ土地と言ってもいいでしょう。 しかし、軽井沢町あるいは近郊に住む人たちの中で口の悪い人は、”旧軽...

  • 歴史

    2021.04.15

    軽井沢はいかにして軽井沢になったのか?

    明治時代初頭の軽井沢、今とは違いほとんど樹木がない原野の姿に驚かされます わたしが覚えている軽井沢の情景は、1980年代のバブル時期にTVで放映された、多くの人々でごった返す軽井沢銀座の情景でした。 当時軽井沢銀座には、北野武のカレー屋に代表されるようなタレン...

軽井沢流からのご提案