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別荘にピッタリな家 ー ダグラスファー/米松

軽井沢に別荘に対して最も人気が高いのが木の家でしょう。 最近は杉やヒノキなど日本の木を使った木の家が復権してきているように思えます。しかし、外国産の木材もまだまだ存在感を放っています。 日本ではそれほどなじみがないかもしれませんが、北米では最も強い針葉樹として高い信頼性を得ているのが、ダグラスファーです。 日本では松の代用品として用いられてきた歴史から米松との通称で通ります。 実際には松ではなく、トガサワラ種に属する。しかし、赤みをおびた色合いと木目は、確かに松に似ています。 特筆すべきはその強度で、手触りは針葉樹らしさもありますが、しかし、杉やヒノキよりははるかに強靭な感触を持っています。 米国やカナダでは、木造住宅のほとんどが2×4などのプラットフォーム工法で建てられますが、ここでの間柱に使われる樹種として一般的なものがSPFと呼ばれる針葉樹です。SPFはSpruce-Pine-Firの頭文字から取ったもので、つまりはスプルス、パイン、もみの3つの樹種の混在した材で広く使われます。 そしてダグラスファーは、SPFよりも強度、そして耐久性に富むので、ハイエンドの2x4に好んで使われてきました。 また、北米には2x4などの壁工法のみならず、日本の在来軸組木造にも通じるティンバーフレーム工法があり、高級別荘などに根強い人気があります。ダグラスファーはティンバーフレームの梁や柱、そして土台などに好んで使われます。 ティンバーフレーム工法では、20cmと日本の在来とは比較にならないくらい太い材が使われており、強度の高いダグラスファーを使うことでさらにスパンを飛ばして設計することができるのです。写真の家のようにティンバーフレームの太っとい柱、梁として使うと、その赤い肌合いから、素敵な雰囲気になります。 主な産地は米国やカナダの西海岸であるらしい。大木が取れるので、20cm角の大径木であっても、芯去材が取れる点が特筆されます。カナダの雄大な森林にダグラスファーが悠然と立つ様を見てみたいものです。

軽井沢の冬を暖かく過ごす家 – その1断熱材

季節の今頃は寒ーい軽井沢、特に寒さの厳しい今年の冬では軽井沢でも一段と寒い冬になっています。 軽井沢は標高約1000mにあり、いわずとしれた寒冷地です。大体において軽井沢の気候は札幌と同じ、そして北軽井沢までひと山昇れば気候は十勝と同じといわれますから、その寒さは北海道並みということです。実際、冬型の寒い秀は、日中の最高気温が0度に達しない、真冬日であることもしばしばです。 外は冷たい風が吹き雪が舞っていても、家の中では暖かく過ごしたいのが自然ですよね。昔は、軽井沢の別荘は夏だけに過ごすことを前提に建てられていたので、壁の中の断熱材はなく、基礎は高い独立した基礎で床の下を冬風がひゅうひゅうと吹きすさぶということもまれではありませんでした。 これでは冬を暖かく過ごすということは望むべくもありません。 しかし、北海道の人が東京に来ると、逆に寒い、寒いとこぼすことが多いことをご存知でしょうか? 寒い北海道では家はしっかりと断熱されることが多いのに、東京ではなまじっか暖かいために、家が断熱化されていない。戸建特有のすきま風の感覚に、北の人々は音を上げるのでしょう。 北海道並みの寒冷地である軽井沢なのに、家の断熱対策はそれほどしっかりとしていない、というのが家を二軒建てたわたしの印象です。軽井沢でショップを借りると、1年契約をしても12月になると水道が止まり、欲念4月まで営業できない、軽井沢流通年契約に驚かされます。夏の間に1年分の収入を確保しなければならない軽井沢でのショップ経営の難しさといわれる所以ですが、今軽井沢に家を求める人は、昔とは違って冬も含めて通年住むことを考えているのが普通でしょう。 しかし、建築の方はそのような変化についてこれていない印象です。 冬は当然家の中で暖房を焚いて暖をとりますが、外は零下の寒さ、家の中の暖かさを逃さないために壁と屋根の断熱がとても重要です。 今断熱材として一番一般的に使われているのがグラスウールです。別荘を建てるときに一番一般的な木造の家を工務店で建てると、特に何も注文を付けないと、十中八九このグラスウールが壁の中に断熱材として入れられることでしょう。 どのような断熱材を使うかを考える際に、それぞれの素材の断熱性のが注目されます。住宅本を読むと、グラスウール、ロックウール、ウレタンなど各種の断熱材がどれくらい熱を止められるかの、断熱係数の表をよく目にします。 確かに、断熱係数は重要ですが、しかし断熱材として使用されている素材はどれも熱を通しにくい性質を持っており、その違いというよりは、壁の中で断熱材がどれくらいぴっちりと隙間なく敷き詰められているか、いいかえればどれくらい丁寧に施行されているかの方が、実際に住んでみて暖かい家を手に入れるためには重要であるとわたしは考えています。 グラスウールが一番使われているのは、値段が安いからです。されに、これを壁の中に入れるのは大工さんたちです。しかし、グラスウールが断熱性能を発揮するには壁の中の空気を止める必要がありますが、壁の中に隙間があり空気が対流すると断熱性能が落ちるという欠点があります。 またグラスウールは水分に弱いので、水を含むと重くなり壁の中でずり落ちてしまいます。 このような特性でグラスウールを壁に詰めて断熱した家は最初は壁にぴっちりと詰められていても、時間が建つと隙間ができて寒くなってしまう危険性があります。 住宅の次世代省エネルギー基準と指針」より抜粋 グラスウールが綿状であるのでこのような性格があるのですが、板状になっている硬質ウレタン、ポリスチレン、また、現場で発砲させて吹き付ける現場発砲ウレタン、また専用のブロワーで吹き付けるセルロースファイバーなど、実にさまざまな断熱材があります。 冬の寒い軽井沢では、どのような断熱をするかが、その後の快適性を大きく左右されます。でも実際に家を建てる際には、十分な検討をせず契約してしまうことも結構あるのではないでしょうか? この後、軽井沢で暖かい家を手に入れるにはどうすればいいか、様々な角度から考えたいと思います。

軽井沢の冬への備え

標高1000mの高地に位置する軽井沢の冬の気候は、いうまでもなく厳しいものです。そもそも、軽井沢は明治時代に避暑地として見出されたので、夏のしのぎやすさが重要で、冬にまで滞在する人はそれほど多くありませんでした。それだけ、軽井沢の、特に三方を山に囲まれて森が広がる旧軽井沢地域の冬は厳しく、定住者の間では、中軽井沢〜追分〜そして御代田と西にいくにつれ暮らしやすくなるとは一種の定説となってきたのです。 しかしながら時代は流れ、今軽井沢で家を買い求める人で、以前のように夏の滞在だけが目的という人はそれほど多くありません。春、秋はもちろん冬の通して軽井沢に滞在したいと考えて家を買い求める人が大多数であるように思われます。 それでは、厳しい軽井沢の冬をどのようにして快適に過ごせるのでしょうか? まず第一に考えなければならないのは家の断熱です。そもそも軽井沢の伝統的な別荘は夏の使用しか考えられていませんでしたから、断熱材が入っていません。古い別荘で傾斜地では、基礎も独立基礎で高床式、寒風がぴゅうぴゅうと吹き抜けます。これではとても冬を過ごすことはできません。 今建てられる家では流石に壁に断熱材が入っていないということはないでしょうが、それでも欧米に比べて残念ながら日本の住宅の性能は劣ってきました。典型的なのがアルミサッシのシングルガラス。これでは窓を閉めて折角室内を暖めても熱はどんどん窓から逃げていきます。 そして外の軽井沢の冷たい空気に冷やされたサッシには結露がびっしょりと着きます。軽井沢のような寒冷地ではサッシは断熱性が高い木製か樹脂製が望ましいでしょう。そしてガラス面からの熱損失を少なくするために、12mmの空気層を持つペアガラスを入れると、窓に近づいてもひんやり不快な想いをすることがなくなります。 そして、もちろん重要なのが外の冷たい空気を室内から遮断する断熱。断熱にはどのような材料、すなわち断熱材を使うか、そしてどこを断熱するのか? つまり壁なら壁の中に断熱材を詰めるのか(=充填断熱)、上は天井かそれとも屋根断熱、そして下は床断熱、それとも基礎断熱かという様々な選択肢があるのです。以前から、この断熱方式が最高!という人々が自説を主張してくることが多いですが、しかし、家の断熱に1つの正解は存在しません。時と場合、予算や立地によって、最前の手段は変わってくるし、そしてもちろん無視できないのが住む人の感性です。 どちらにせよ、寒冷地の軽井沢では充分な断熱をすることが必要です。一般的に使われるグラスウールでももちろん施行方法によっては暖かい家を建てることはできますが、板状のポリスチレンなどを家の外側からぐるりと囲う外張り断熱や古新聞師を粉砕したセルロースファイバーをブロワで吹き込む方式などこだわりの断熱方法もいろいろあります。 寒冷地だからと床暖房を好む人が多いですが、下の断熱つまり床あるいは基礎を充分に断熱しないと床を暖めてもその熱が床下から外へと逃げてしまう、床下断熱になってしまっては意味がありません。また、床暖房は人が接する床の温度が体温より高くなるので、不快に感じる人もなかにはいます。 どちらにせよ、軽井沢に別荘を建てる時には断熱、そして暖房方法をセットで考えることが必要でしょう。 充分な冬対策を施した暖かい家で外でしんしんと雪が降る森を眺める、暖炉の火に乾杯などという上質の冬の時間も軽井沢の贈り物なのです。

冬の主役〜暖炉

外は冷たい空気の中をしんしんと雪が降り積もる中で、家の中では暖炉が暖かく燃えている。伝統的に避暑地のイメージが強い軽井沢ですが、最近では寒い冬の軽井沢も人気があるようです。その原因の1つがアジアからの観光客。台湾や香港といった南国から軽井沢を訪れる観光客も増えているようで、それも冬が以外な人気です。 考えてみれば、本格的な冬や雪を持たない彼らが、懍と冷えた冬の森に憧れを覚えても不思議ではないのかもしれません。 しかし、寒くて嬉しいのは外だけの話、やはり家ではほかほかと暖かく過ごしたいものです。冬の暖房手段として有名なのが暖炉です。古い別荘では、石で組まれた威風堂々として暖炉がリビングルームの中央に鎮座していることもしばしばです。 しかし実は暖炉には2種類あることをご存知でしょうか? 雰囲気は最高な暖炉ですが、当然暖房能力も大切です。そして、その暖房能力には暖炉のタイプが大きく関わっています。 元々伝統的な別荘で主に使用されてきたのが、解放型暖炉です。これはいってみれば、家の中の焚火に煙突を付けたようなものです。炎と人の間には何も境がないので、炎を直接に感じられる、特に薪が弾ける音が聴こえるのは、大きな魅力です。しかし、原始的な構造の故に、暖房能力はそれほどでもないようです。暖炉の炎が生み出す熱の多くは煙突から外に出て行ってしまうからです。   開放型暖炉を熱効率の点で改善したのが薪ストーブです。暖炉では炎が室内に直に接しているのに対して、薪ストーブでは木は密閉された箱の中で燃やされます。これにより炎の燃え方を調整するために、空気の量を調節することができるようになり、薪をより効率的に燃やせるようになりました。 それでは開放型の暖炉と薪ストーブのどちらが別荘の暖房としてふさわしいのでしょうか? 暖房効率に劣る開放型暖炉も最近では暖められた空気を煙突から降ろしてきて室内に流入させるハイテク、ハイブリッドなタイプも出てきました。薪ストーブが持つ圧力があるかのような暖かさはないですが、炎を直に眺め、音も同時に楽しめる点も開放型暖炉の大北魅力です。 薪ストーブと暖炉、どちらを選ぶかは最終的にはその人の感性にいきつくのでしょう。 そして感性の世界に、ただ1つの正解はないのです。