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軽井沢エリア探索〜南ヶ丘/南原

避暑地、別荘地としての軽井沢の発祥となったのは間違いなく旧軽井沢地区です。旧軽井沢銀座の雑踏から一歩は慣れるとそこは別世界、深山の静けさと夏でも薄暗く涼しい空気が、すべてにおいて過剰な都市生活に疲れたわたしたちを癒してくれます。

旧軽井沢から離山、そして国道18号および鉄道線路の南側と18号バイパスに挟まれた地域、つまり南ヶ丘と南原を、わたしは密かにレアル軽井沢、軽井沢クイントエッセンスと呼んでいます。

つまり、軽井沢を軽井沢たらしめている要素が最も色濃く現れている土地だと考えています。

軽井沢のエッセンスとは何か? もちろん様々な意見があるでしょう。旧軽井沢は、東に碓井峠、北に愛宕山など北軽井沢へと続く峰、そして西に離山と三方を山に囲まれています。そして軽井沢の地名が示すように、このこの場所は沢=谷です。幸福の谷という呼び名があらわしているように、此処の空気には其処にはない何かの精のようなものが漂っているかのようです。軽井沢にあれほどまでの文学者が引き寄せられた所以でしょう。

しかし地元の人たちにいわせれば評価は反対となります。旧軽井沢は暗くて寒い、そして湿気が凄く高い。旧軽井沢 → 中軽井沢 → 追分、そして御代田へと降りてくると、それにつれ気温は上がり、湿気は反対に下がり暮らしやすくなります。

南ヶ丘、南原地域を歩けばわかりますが、開けた新軽井沢を越えて線路の南側へと出てみると、樹々が生い茂った風情は旧軽井沢にとても似ています。しかし心なしか少しばかり明るさを感じます。

南ヶ丘は青山ゴルフ場、軽井沢ゴルフ倶楽部などゴルフ場に特徴付けられます。このことも南ヶ丘の明るい印象に一役買っているのでしょう。

通常は、南ヶ丘と南原は南原通りを隔てて、東側が南ヶ丘、西側が南原と考えられています。しかし、わたしは個人的には、南ヶ丘と南原は東西というよりは、南北に分かれているのではないかと考えています。

わたしがそう考えるのは、南原通りの東側であっても線路に近い北側の地域では南原の標識があるからです。
また反対に南原通りの西側であっても、南原通りをバイパスに向かって2/3ほどいったところにある見事な渓谷、これの南側は南ヶ丘と呼ばれているからです。

南ヶ丘と南原を比べると南ヶ丘は明るい。それに比べると南原はもう少し粗い、まさに原野との雰囲気を残しています。少しより旧軽井沢に近いといってもいいかもしれません。

しかしどちらにせよ、三方を山に囲まれるという旧軽井沢の閉鎖的な地形とは異なるせいか、旧軽井沢よりも開けた明るい印象があります。別荘オーナーたちに聞いても、冬の寒さ、湿気ともに旧軽井沢よりも穏やかであるようです。

何よりも、地価が旧軽井沢ほど高くなく、しかしそのエッセンスは十分感じられる。それでいてどこにいくにも近い。これは特に、最近スーパーマーケットツルヤを筆頭に軽井沢の大型商業一説がバイパス沿い、鳥井原周辺に相次いで建設されているという生活利便の問題もあり、南ヶ丘、南原は軽井沢で一番の人気地区となっているようです。