軽井沢辞典
2022.04.08
早春の軽井沢~雪を抱く浅間山
4月の軽井沢はまだ冬の気配をほのかに残り、日中の陽ざしが嬉しく感じられます。最近になく厳しかった冬の冷気は、いまだ根強く残っていて、暖かいの日の光もそう簡単には森を目覚めさせることはなさそうです。
東京の4月といえば新緑の季節ですが、軽井沢の樹々はまだ冬景色のまま。4月の1か月遅い冬と11月の1か月早い冬のおかげで、軽井沢の樹々が緑に包まれる時間は、東京よりも都合2カ月短いのです。
5月の連休の軽井沢は当然のように観光客で大混雑しますが、その時も森はまだ冬景色のまま。森は芽吹きのエネルギーをため込んでいて、そのエネルギーにあてられてなんとなく具合が悪くなることさえあります。やはり私たち人間も自然の一部、周りの環境の影響を受けながら生きているのでしょう。
ここ2,3日の冷気で浅間にも積雪があったと見えて、今日はきれいな陽ざしに雪に覆われた美しい稜線を見せてくれます。
爽やかな空気と暖かい陽射しに誘われて、冬の間しまってあった自転車を引っ張り出し、サイクリングを楽しみました。訪れる人の少ない別荘地の森をeバイクで走るのは格別、上り坂も苦になりません。
いよいよ軽井沢の緑の季節が間もなく始まろうとしています。