軽井沢辞典

2022.01.19

軽井沢に理想の別荘を建てるために~家造りの論点を整理する

軽井沢に別荘、セカンドハウスを持ちたい! さて中古別荘を土地を買って自分で家を建てるか?

せっかくの軽井沢の家、自分で建てるのはとても魅力的、、、でも家造りで大変なのは、なんといっても決める項目の多さです。

どういうデザインにしようか? 木造それとも鉄筋コンクリート? 冬でも快適に過ごせるような家って建てられるの? そもそも軽井沢ではどこに家造りを頼めばいいの? 家を建てるなんてほとんどの人にとって初めてのプロジェクト、 考えることの多さに目がくらんでしまいます。

あまりよくわからないうちに、モデルルームで見て雰囲気が気に入ったハウスメーカーと契約してしまうのも、多分あまり望ましくないでしょう。また逆に自分のツボに入った項目だけにのめり込み、やたら詳しくなる施主もいるそうです。その他の項目はまったく顧みない、という姿勢も得てして見受けられます。

家造りは、大雑把ににいって以下の4つの大分類に分けられると思いますが、量的問題ー正解がある、質的問題ー相対価値観で正解がない、がそれぞれの項目にあると思います

  1. 構造
  2. 断熱
  3. デザイン
  4. 間取り、動線

1.構造では、100年もつくらいの頑丈な家が望ましいというのは万人の意見が一致するところだと思いますが、
では、具体的にどの工法で作れば100年住宅になるのかが、人ごとに意見が分かれて紛糾します。今後は日本で住宅中古市場がより活発になることは確実だと思います。今まで、会計上で家は20余年で減価償却を終えることの悪しき影響で築15~20年で家のリセールバリューがなくなることが一般的でしたが、中古市場が活発化するということは、このような現象が変り、良い家であればリセールバリューがそれほど落ちないという認識に移行していくものと思います。


軽井沢の別荘としては、圧倒的に木の家が多いでしょう。 木造軸組(在来を含む)、2x4などのプラットホーム工法、ログハウスの3つがいわゆる木造の家です。


まずは木造軸組の歴史を簡単に説明します。
日本では伝統的に木造軸組工法が一般的で、古民家の家を想像すればわかるように、太い木材を仕口を刻んではめ込み木栓で止める方法によって、家が形作られてきました。
これに大きな変化が起きたのが明治時代以降です。西洋の技術が導入されたことがあり、木材の接合に金具が使用されるようになったのです。そして同時に材が細くなります。古民家では柱の太さが15㎝~20㎝あることが一般的でしたが、今の在来では、3寸半=10.5㎝、あるいは4寸=12㎝です。 この細さでは、木材に仕口を入れることができないですが、金具で締めることでこの細さでも可能なったのです。
もう1つの技術的進歩が合板です。 縦の柱と横の梁で組んでいく木造軸組では水平の揺れで軸組が破損する
恐れがあります。これを防ぐために伝統的に筋交いが使われました. 柱と柱の間に細い材でx印で組まれているものです。しかし、今在来工法でもほとんどの場合合板が貼られます。これによって水平耐力を高めているのです。 これを称して、新在来工法と呼んだりします。

在来工法が合板を張るに及んで、木造軸組とプラットホーム工法の違いは小さくなりました。新在来では、10.5あるいは12㎝の真四角の柱に合板が貼られるのに比べ、ツーバイでは2インチx4インチ あるいは2×6 の長方形の間柱に合板が貼られているという違いが存在するだけです。
どちらにせよ、合板を壁に貼ることで気密性が高まります。いつくらいから合板を張るようになったかはわかりませんが、合板がない昔の在来は低気密、低断熱、今の新在来は中気密、中断熱だと考えて、大体間違いないと思います。
新在来、プラットホーム工法ともに柱は壁の中に収められます。このような壁を大壁といいます。

それに対して、伝統工法では材が太いこともあって、柱が室内、場合によっては室外にも露出します。
このように柱と柱の間を塞ぐ形で構成する壁を真壁といいます。


チューダーハウスは伝統工法の典型例です。


ログハウスは木材を横に置いてだんだんに上に積み重ねることで壁を作る、軸組とは 全く異なる工法です。
丸い丸太のままで積み重ねていくものをハンドカットログ、四角いブロックにしていくものはマシンカットログと呼びます。

補正的な問題として、使う木材の樹種、そして無垢材 vs 集成材の問題があります。
在来では国産材の杉、ひのきがほとんだと思います。輸入材では、ツーバイには、北米材のSPF(spruce/pine/firの樹種を区別なく使用するもの)、ロシアなどのホワイトウッドなどは在来、ツーバイに使われることが多いです。

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